耐震性の確認方法(4) | マンション管理の部屋

耐震性の確認方法(4)

耐震性の確認といっても、いったいどの程度まで確認するかという問題があります。

徹底的に確認をしようとすれば、それだけ費用がかかるのでマンションにとっては悩ましい問題です。


どのレベルまで確認をするか?という事を整理すると、


①構造計算、建築確認、施工を行った者を確認する。

②不安があるので構造計算書の再計算をしておく。

③徹底的に安全性を確認するために耐震診断を行う。

といったところでしょうか。


①については、比較的新しいマンションなら分譲時のパンフレットや設計図書なども保管されていることが多いのであまり問題ないかと思いますが、かなり古いマンションになると確認に一苦労かもしれません。


分譲業者が分からないということはほとんど無いと思います。

もし、分からない方は売買契約書を確認してみてください。

そして、分譲業者に問い合わせれば施工業者がわかるはずです。

次に構造計算を行った者の確認ですが、

基本的には設計を担当した者に確認すれば良いのですが、よく分からなければ分業業者に直接確認してみましょう。
マンションの設計会社が分かっていても、構造計算は他の設計事務所(姉歯のように)に外注していることが多いので、その辺りも含めて確認すると良いでしょう。

次に、建築確認を行った者の確認ですが、竣工図書の「建築確認申請書副本」や「検査済証」といった書類を確認すればわかるのですが、前回の記事のとおり建築確認が平成11年4月以前であれば全て特定行政庁(都道府県か市町村)です。
ただし、特定行政庁だからといって全く安心というわけではありませんが・・・・・。

もし、ここまでの作業が難しいとお感じなら、管理業者やマンション管理士などに相談してみてください。

②と③については次回お話しします。


では。