今年のニュース | マンション管理の部屋

今年のニュース

テレビではどこの局でも年末恒例の「今年の重大ニュース」的な番組を放送していますが、マンションに関係するニュースで私があげるとすると3つあります。


一つは地震


福岡地震


今年の3月に起きた福岡県西方沖地震。また、7月には関東地方でも震度5の地震がありました。

日本は地震列島といわれ、よく「豆腐の上に建物を建てているのと同じ」などといわれますが、本当に怖いですね。


しかし、地震で建物に被害が出た場合、マンションは大変です。

一戸建てであれば修理しようが、しばらく仮住まいして落ち着いてから直そうが自分の勝手にできますが、マンションは多数決で決めていかなければなりませんからね。

ただでさえ地震で家の中が大騒ぎのときに、マンションの役員はマンションの復旧対応に追われるのだから、大変な労力です。

マンションにはこのように「合意形成が必要」という宿命があるのですから、日頃から災害時のシュミレーションをしておいたほうが良いでしょうね。



二つ目は次に福知山線脱線事故によるマンションの損壊


あまりの大惨事だったのでブログではとりあげませんでしたが、マンションに電車が突っ込み、100名以上の人が亡くなるという前代未聞の災害でした。

電車の乗客も被害者なら、マンションの住民も被害者です。

同じ被害者ではありますが、片方ではあれだけの死者が出ているので、マンションの管理組合としては相当対応に苦慮したのではないでしょうか。


その後、あのマンションはどうなったのでしょうか?



最後は何といっても耐震偽装問題

姉歯


日本は地震列島だと誰もが知っているのにこの問題。

以前、韓国かどこかで違法建築のデパートが倒壊するという事件があり、「こんなでたらめな建物を建てるなんて、ひどい国だな」などと思ってましたが、わが国もそうであったとは・・・・・。

バブル崩壊以降、「勝ち組」「負け組」などの言葉がはやり、あたかも短期間で莫大な利益を得る者が勝者であるかのような評価をされがちですが、この中には「社会や人に奉仕する」という根幹部分が抜けているように思います。

事業を起こす動機には必ず「社会のために」というものがあるはずで、それが無いものは単なる「金儲け」です。会社は社会奉仕を通じて利益を受けるものです。だから、マンション業者であれば「安全で快適な住環境の提供」が事業の動機であり、これが損なわれるようではそもそも事業を行う価値が無いということです。

中には急成長しなくても地道で堅実な経営を行っているマンション業者もいるわけで、消費者みずから企業を峻別する厳しい目を養うことが求められているのではないでしょうか。



さて、

特にコンピューターに詳しいわけでもなく、HPを立ち上げた経験も無い私が何とか手探りで作り始めたブログですが、2月に立ち上げて以来85本の記事を書くことができました。

立ち上げ当初から比べると更新頻度が落ちてきているものの、この一年間続けることができたのはひとえに、いつもブログを読んでくださる皆さんのおかげであります。

正直申し上げて、途中で何度か挫折しそうになったことがありますが、そのような時に読者の方から励ましのコメントをいただき、ここまで続けることができました。

来年も有益な情報を提供できるように勉強をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆さん、良いお年を。

ふくすけ