公庫マンション債 2.6倍
↑すまい・る債のイメージキャラクター うぃるびー君です。
今日の日経新聞朝刊に住宅金融公庫の発行する債券「マンションすまい・る債」の購入が増え、前年比2.6倍になったとい記事がありました。
この「マンションすまい・る債」は住宅金融公庫住宅宅地債権(マンション修繕コース)の愛称です。
以前、このブログでもペイオフのお話しの中で少しご紹介したことがあります。
さて、このすまい・る債ですが、マンションの管理組合が積み立てている修繕積立金を原資ににして、住宅金融公庫が発行する債券を定期的に購入していくというもです。
【特徴】
●積み立ては年1回ずつ(継続して最高10回まで)
●1回あたりの積立額は1口50万円
●金融公庫が元本保証
●平均利率は0.629%(05年度分)、途中で資金が必要であれば換金もできます。
(その際も元本割れはしません。)
などです。
また、マンション管理組合に対する特典も用意されています。
2004年度にマンション管理組合が購入したすまい・る債の総額は、前年度の2.6倍にあたる440億円強に膨らみました。
これはやはり、今年の4月のペイオフ(預金などの払戻補償額を元本1千万円とその利息までとする措置)全面解禁への対策と見られています。
昨年度に購入したマンション管理組合は1千969組合で、前の年度に比べて36%増えました。
1組合平均の購入は44.7口で、金額では2千235万円でした。
規模の大きなマンションの管理組合では、修繕積立金の積立額が1000万円を超えてしまいますからペイオフ対策も深刻な問題です。
管理組合では預金口座を分割したり、決済用預金に振り替えたりするほか、国債や地方債などの債券を購入する組合もありますが、このような債券購入では証券の保管という問題が発生します。
数千万円の債券なので、組合員個人が預かるわけにも行かず、銀行の貸金庫などに保管せざるを得ません。そうすると貸金庫のコストや鍵の保管問題がでてきます。
この点、すまい・る債は金融公庫が無料で債券を保護預かりしてくれるので安心です。
住宅金融公庫では今月の20日から05年度分の募集を開始しますが、募集額は前年度とほぼ同額の450億円です。
受付期間は10月12日までで、先着順ではなく募集額を超える応募があった場合は抽選となります。
まだ、ペイオフ対策が進んでいない管理組合は、一度検討されてみてはいかがでしょうか?